基本は、越後姫。
以上。
就農したのが8年前。それまでは飲食店をやっていて、かけもちしていた時期は18年。就農がメインになったきっかけ、それは後を継いでほしいという親父の希望だった。
つくるのは基本、越後姫。「県外の品種はどうか?」という話もあるが、新潟の気候に合ってない。お客さんをがっかりさせることになる。だから、しない。
ダイヤモンド越後姫は、とにかくむずかしい。失敗すると生育がおくれるし大きくもならない。通常の市場出荷では受け入れてもらえないリスクもある。販売時期が限定的だが、それでも目当てにしてくれるお客さんがいるのはありがたい。
どう思われているか?
そんなことはわからない。
対面販売、コミュニケーションがすべて。ネットもあるが、直売所がダイレクトでいい。ここで販売や生産する責任が、しっかりと結果に表れるから。
できることはおいしい越後姫をつくること。部活動はサッカーにバレーボール、スキーは10年くらいやっていた。どれもハードにやっていたから、いざとなれば「がんばれる」。今となっては耐性がついている。これくらい平気だと。
壁にぶち当たってもやっていける自信がある。不安はときどきあるけど、そのとき対処すればいい。
「努力」とは言わない。
結果として
そうしてるだけ。
そうはいっても、これまで自分はなにもできない、たいしたやつじゃなかった。目的もなく、おもしろくない休日を過ごす日々。そんなとき、ふと手にした本との出会い。擬似的にイメージができる、今までにない経験だった。人生で試してみようか。それから飲食の経験があり、就農があり、この直売所がある。今でも月に2、30冊くらいは読んでいる。情報がないと何も生まれてこないから。ただ、苦労は親父のほうがしていると思う。まわりでやってなかったこともあり、イチからはじめたいちご園。いちごは設備投資がかかる。ハウスが風や雪で倒壊したこともあり、決して順調じゃなかった。いちご栽培は通年作業。そして、越後姫はやわらかく傷つきやすい。発送には特に気をつかうし、どうしたらもっとよくなるか、日々考えている。
「ここのいちごがおいしい」と
認めてもらえるように。
こんな人に食べてほしいといったイメージはあまり考えてない。でも、いちごが苦手の人にも食べてもらいたいな。「うちの子がここのいちごなら食べる」とお客さんから声をかけてもらったことも。つくりはじめて口コミが広がってきているけど、たまたまだ。
このあたりはいちご農家がすくないし。もっといろいろと充実させて、人が集まるようなにぎわいの場所にしたい。今も何年もいらしてくれるお客さんがいる。だから、がんばる。

