父が起業した。
おもしろそう。
「越季」という名は父がつけた。「越後の季節のものを届ける」という思いがこめられている。驚いたのは、知らないうちに起業していたこと。そして「やってみないか?」と。おもしろそうじゃん。それまで仕事をしていた埼玉から戻ってきた。
とりあえずやってみる性分だ。できないって思う9割は、やってないだけ。たとえうまくいかなかったとしても、「うまくいかなかった」いう材料が手にできる。失敗が成功に近づく。そういつも考えるようにしている。
思いに応えてゆく。
叶えてゆく。
もともとは食品卸売から独立してできた会社だ。事業の柱は大きく3つ。地元旅館やホテルへの卸販売、おみやげ品の販売、そして食品ギフトの企画と販売。これまでの経験のなかで、旅館のみなさんが何を求めているかを感じとった。だから、応えてゆきたい。
一方で、地元の生産者たち。「こんなにうまいものをつくっているのに、なぜ売れてない?」だから、叶えてゆきたい。新潟の魅力を全国へ。強みは、新潟の厳選食材を生かした商品を自社でつくれることだ。
お人好しだと思う。
けれどもそれでいい。
小さなことでも一番になりたい。そんな思いを商品に組み入れるようにしている。たとえば、雑穀米や玄米が人気なら、魚沼産の雑穀米ブレンド。おかげさまで人気だ。それから、写真スタジオや結婚式場と協力して、スマホで簡単にカスタマイズできるカタログギフトのサービスもつくっている。そうした原動力は何か?生産者の商品を流通させるきっかけが生まれるし、なにより喜んでもらえる。自分よりもまわりの人。損することもあっても、誰かのために。もちろん、そう思える人は素直にリスペクトできる人。自分にはできいなことをやっている。年上も年下も関係ない。そういう人にはついつい応えてしまう、そんなタチだ。
地元のおいしさは、
まだまだある。
「つなんポーク味噌漬&5種ウインナーセット」は味噌漬けを自社で、ウインナーを生産者につくってもらっている。以前から人気の商品だ。このおいしさを入り口に、県外のお客さまにも地域の魅力をもっと知ってもらいたい。
あらたに商品ができたり出荷したりするとシールを貼るのだが、その数でいうと100はあると思う。新潟の人は「喜んでもらいたい」という思いが強い一方、商売がちょっとひかえめ。それは自分でもわかっている。けれども、安定的に続けるためには、高齢の方も多い生産者のことも気を配らないと。
これからも生産者と連携しながら、ここにしかない商品を通じて地域の魅力やストーリーを伝えることを大切にしてゆきたい。

