武田農園は、新潟平野の真ん中くらいにあり、県央地域になります。信濃川から豊富な水と肥沃な農地が広がり、代々米作りをしてきました。父から米作りを引き継いで、14年ほどになりますが、当時は米作りの基本が分かっておらず、一から勉強を始めました。兼業農家の村一番小さい農家なので、そんな農家でも米作りを続けて行くために、美味しい米を作り、皆さんから必要とされるお米を作ることを決意しました。この先、農家を続けて行くことが難しいのではないか、何とか続けて行きたいというおもいから、米作りを本格的に始めたわけです。 仲間からも助けてもらいながら米作りを始めて10年目に、ある米コンテストに「いのちの壱」と「コシヒカリ」を出品したところ、どちらも金賞を受賞することができました。ようやく今までの努力が報われた瞬間でした。大変うれしくてこれからはお米を沢山売れることを期待していたのですが、世の中そんなに甘くありませんでした。良い作物を作ることと、それを売ることは全く違うということを思い知ったわけであります。その後、野菜作りも始めました。基本は米作りと同じ考え方で土作りが大切です。作物の根が十分伸ばせる環境を作ってあげる。そして根から必要な養分を吸収するために、土の中の微生物たちの力を借りて養分を吸収しやすくして、養分の基になる肥料や堆肥を与えることによって品質の良い作物を作るための基本が出来るわけです。あとは経験と技術でしょうか。野菜作りにも力を入れているところであります。